ミャンマーの現状について
世界最貧国に位置づけられるミャンマーは、長らく軍事政権の中で国民の統治を行ってきましたが、現在は民主化の流れにあります。
この民主化によって欧米諸国などからの経済制裁が解かれ、都市部には大量の外国資本が参入し、現在ミャンマーは世界各国から新たな市場として注目を集めています。
しかしながら、その一方で、人々の経済格差は過去にも増して広がり続けています。既にヤンゴン周辺にある単なる貧困地域は、仕事にありつけない地方出身者が生活する「スラム」へと変化する兆しを見せています。
また人々の経済格差は、これまでにはミャンマーではほとんど見られなかった強盗や殺人といった凶悪犯罪を増加させています。
ミャンマーへの教育支援
ミャンマーでは、貧困が理由で公立学校に通うことのできない子女を地域のお寺の学校(僧院付属学校)が受け入れています。EN Lab.はこの学校で働く教員の質の向上に向けて、教員養成ワークショップを展開しています。
ミャンマーの教育は、黒板に書いてある教育内容を子どもたちがただ暗記し、復唱するものが主流となっています。民主化を迎えた現在、子どもたちが自らが考え他者と協働していくことが必要となります。そのために、学校教育を司る教師を育成していくことが急務となっています。
他者の意見を聴く、自らの意見を主張する、協働して知識を構築するという「参加」に基づいた教育的な営みは、民主主義社会を支えるすべての人にとって重要かつ必要な行為であり、これからのミャンマーを支える人々の育成に直結します。
本団体は、民主主義が持つ教育の可能性、および教育と民主主義の関わりをコアにして事業を展開していきます。