集合写真

冬から春にかけての雨が降りこむ2月20日、
立命館大学茨木キャンパスのラーニングシアターにて、
「Workshop 3.0 -ひらめきを可視化する-」が開催されました。
一般の方は41人、学生8人、高校生1人、会員3人の計53人が参加されました。

cupsという、コップを使ってリズムをとる音楽のPVが流れ始めました。
その映像を見てcupsを知っている人はちょっとやり始めてみたり…
その参加者の様子が気になり始めたのか、
できる人にcupsを教えてもらう光景が会場のあちこちで見られました。

覚えた人が次の人に教えるという“教え合い”の輪を少しずつ広げていきました。
そして最後にスタッフの呼びかけにより、一曲通してcupsを行いました。
実は、最初にcupsを始めたのは仕掛け人で、
アイスブレイクとして行われていたものだったのです。

次に、司会の石橋と綿貫が開催の挨拶と今日の流れをお伝えし、
ゲスト上田さんのワークショップにつながっていきます。
ここで上田ゼミのゼミ生こと、girlsMediaBandのライブを行い、
上田さんのワークショップへ移行していきます。

上田先生ワークショップ

上田さんのワークショップはスマートフォンのアプリ
「NHKプロフェッショナル 私の流儀」を用いて行われていきました。
このアプリは、スマートフォンで動画を撮影し編集することで、
まるであのテレビ番組「プロフェッショナル」のような動画ができるというもの。

参加者が3人ずつのグループを作り、会場内で、会場を飛び出して、
それぞれのオリジナルの「プロフェッショナル」動画を制作し、みんなで共有しました。
様々な「プロフェッショナル」があり、それぞれに個性が溢れ、
参加しているみなさんを楽しませてくれました。
またこれを通して、「自分は誰にも取って代わることがない大切な存在である」
と気づくきっかけになったと思います。

作成したプロフェッショナルを見る参加者のみなさん

続いて、EN Lab.代表 荒木からの「おいしいワークショップをつくる」
ためのエッセンスが入ったレクチャー。デューイの「経験の再構成」の理論から、
ワークショップの様々な領域や分類、またワークショップを通しての学びや
気づきなどを促すためのレクチャーとなりました。
「たくさん失敗し、活動の意味を考える」ことがワークショップの醍醐味。
自分の性格や特徴にあったファシリテーションを見つけて下さい!

午後からは、参加者の方がワークショップをつくって実践する時間です。
…が、その前に、腹ごしらえ。参加者同士、和気あいあいとお弁当をいただきました。

そして、実際に参加者の方がワークショップをつくるため、構想を練る時間。
誰ともしゃべらず、黙々と自分で現在考えていることを形にするためのサイレントの時間です。
その上で、自分と考えていることが似ている人、全然違うけれども組み合わせると
化学反応が起きそうな人を見つけてグループになり、自分たちだけの
ワークショップの案をつくっていきます。
最後に、6つのグループが実践者となり、他の参加者が参加して、
ワークショップの実践が行われました。

スタッフ(やとぅー)によるファシグラの様子

「箱入り息子・娘 ワークショップ」「愛のワーク」「分かりたいんだ!3.0」
「カラダ DE カルタ」「未来からの手紙 from me」「サイコロ×失敗」と、
それぞれのグループが個性的で素敵なワークショップを展開されていました。
参加されているみなさんの笑顔がとてもキラキラしていました。

最後に、全体の振り返りをゲストの上田さんと荒木を中心に行いました。
楽しい活動をベースにワークショップをつくり、その意味づけを後から考える手法や、
ファシリテーターとして直前にプログラムやワークショップの意図を変えることもあること、
道具を使うことで学びに主体性を持たせることなどがポイントとして挙げられていました。
またフロアからは参加者をいかにして深い学びへと誘えばいいのかという質問などがあり、
上田さんと荒木がそれに対して応答しました。

リフレクション風景

そして、EN Lab.スタッフ制作のリフレクションムービーをお披露目し、
今年度の「Workshop 3.0 -ひらめきを可視化する-」は終了しました。
参加者の方からは「楽しかった!」「自分のもやもやした部分がみんなの力で
見える形になった」との声をいただき、スタッフ一同嬉しい限りです。
参加していただき、誠にありがとうございました。
さて、来年はどんな「Workshop3.0」になるでしょうか。お楽しみに〜!