2015年2月11日。去年の吹雪の中の開催と違い、天気も良い中でワークショップ(WS)3.0がスタートしました。今回のタイトルは『インプロ(即興)』です。

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参加者の方が集まってきたところで、まずはオープニングで、司会の岡と小川が今日の流れをアナウンス。そして、EN Lab.代表の荒木によるゲストの上田先生の紹介がありました。

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徐々に場が温まってきたところで、有廣によるアイスブレーク(というより、もはやWS)。
最初に、周りにたくさん飾られている「ひらがな」から、自分のことや今の気分などを探して書き出します。次に、参加者のネームプレートに書かれている番号で集まり、自分が見つけ出してきた言葉を寄せ集めて一つの文章を作ります。

そして、自分のいるグループと他のグループを合体して、2グループで今出て来た文章をつなぎあわせていきます。これと同様のことをやっていき、全体が3グループになったところで、そのいくつかの文章にタイトルを決めていきます。実はこのタイトルが今回のゲスト上田先生と代表荒木のWSのタイトルになりました。

出て来たタイトルは「真夜中のにじ(2時or虹)」「虹のムコウ」「夢をつかモ~」です。さて、この出て来たタイトルでお二方は1時間程で、WSを考えていきます。
まさに、今回のWS3.0のタイトル「インプロ(即興)」ですね!

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さてさて、それぞれのタイトルが決まったところで、今度は参加者の方は出来たいくつかの文章に今度は楽器などを使い、リズムやメロディーをつけていきました。
そして、それぞれのグループで出来た「曲」を発表していきました。参加者みなさんの個性が出た「曲」が出来上がったところで、参加者の方が初めに言葉を作った、「ひらがな」の種明かし。

実は、この「ひらがな」は「学園天国」「夏色」のサビをばらばらにして飾られているものだったんです。これをWS3.0が始まる前に飾り付けてしているところを動画にしてみなさんに見て頂きました。

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アイスブレイク(という名のWS)が終わった後は、少し休憩をはさんで代表荒木によるWSがスタート。
「15年前何をしていました?」という問いから、「今」を考えていき、自分の性質や特質を、ポストイットを用いて振り返っていきます。

参加者同士でそのことに触れながら交流したところで、15年後の2030年の未来に出来ていてほしい事柄を木材に書いて相手に投げてキャッチして夢(木材)をつかみました。
きっと、みなさんの夢を叶えることって、実は自分のすぐそばにあって案外簡単に叶えることが出来るかもしれないと感じたのではないでしょうか。

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代表荒木のWSが終わった後は、ゲスト上田信行先生によるWSです。
みなさんから出たタイトルである「真夜中の虹」→驚き、「夢をつかもう」→なかなか掴みにくいものなど、上田先生の独自の視点から参加者に方に自分の夢を身体で表していくことをしていきます。

そして、冒頭の挨拶で挙げられていた「Not yet」からの「the power of yet」の可能性から、人間はまだたくさんの可能性があることを述べられ、模造紙を広げてみんなでその模造紙に色んな線を描き、その線にそれぞれ名前を付けていきます。
さて、このWSの意味は次の代表荒木との対談で明らかになっていきます。

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次は、今回WS3.0のメインイベントの「参加者が実際にWSをやってみる」というプログラム。
参加者の中から出て来た「こんなWSがやりたい」という提案を元に、会場全体もしくはグループに分かれてWSを行っていくものです。
当初スタッフ間では、「提案する参加者の方が出てこなかったらどうしよう」と心配をしていたのですが、そんなスタッフの心配をよそに、たくさんの参加者の方が名乗りを頂き、5グループのWSが行われました
。悩みを風船に書いてそれを割っていくWS、楽器を使うWS、10年後の自分になりきって自己紹介するWSなどなど様々なWSがありました。
参加者のみなさんは、自分の思うWSができ、また面白そうと思ったWSに参加でき、とてもわくわくしてらっしゃいました。

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日も暮れてきてお酒も解禁になったところで、ゲスト上田先生と代表荒木による対談です。代表荒木は今回の自分自身のWSのタイトルを次のように解説しています。

「真夜中の虹」→先入観を持たず見えないものを見ていこう

「夢をつかむ」→実際につかんでいく

「虹のムコウ」→長いスパンの先にあるもの

また、WSをインプロで行うためには様々な引き出しが必要で、何もないところからは場は生まれてきにくいとも述べていました。

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一方、ゲスト上田先生は自分自身のWSを、自分の旬で不完全かもしれない「yet」というキーワードを体験してほしかったと振り返えられていました。
また、WSが始まる直前まで参加者の学びたいことと自分の伝えたいことのすりあわせを行っていたとのこと。

そして、WSは後付けや、そこにあるのものをすべて活かせるか考えることが大切であると述べていらっしゃいました。また、上田ゼミのゼミ生の方が「上田先生のテーマは一週間ごとに変わる」などの余談とともに、上田先生は、テーマは変わるものの、チームなどでWSを作るときには、「playful」を元に創り上げていくとのことでした。

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対談の流れから参加者WSの全体リフレクションへ。それぞれのグループの代表者に出てきてもらい、それぞれのWSの意図を話して頂きました。それぞれのWSのリフレクションの内容は以下の通りです。

・進化し続ける

矢をさすというWS。様々な「今」を言葉でなく分かち合いたいとの思いから、このWSが出来たとのことでした!

・リズムを作る(7つの個性を集めて1つに)

それぞれの欲しいものを言うことで場を変えることが出来る!引き際のタイミングは自分では分からなかったとのことでした。

・10年後の自分になりきって自己紹介

1年後~プロセスを重ねて自分を紹介していくWS。

・リアルな悩みを解決する/それを劇にする

2歳になる我が子が「鼻をほじる」という悩みから、実際にそれを解決する方法を探るために劇を参加者と作るもの。これによって一人では出来ないことがみんなで行うと形になり、様々な方法を知れて良かったとのことでした。

そんなこんなで、陽も沈みみなさんも流れで解散。お酒と共に楽しい話に花が咲き、ワクワクと楽しさの余韻が残っていました。長丁場にも関わらず、みなさん最後まで参加して頂きありがとうございました。

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なお、ファシグラ(ファシリテーショングラフィック略)は、今年もスタッフの石橋が担当させて頂きました。また、今回はみなさんにもファシグラに書き込んでほしいとの思いから、「今の気持ち」などを書いてもらって完成させています。また、よりリアルなフィードバックを行うものにするために、WS中の写真を撮影しその場で現像して、ファシグラに組み込んでいきました。実はその撮影者は参加者の子どもさんでした!私達にはない子どもの感性で写真を撮ってくれて、ワクワクするファシグラに仕上がりました!

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今年度のWS3.0がみなさんの心に残るものになっていますように。