NPO法人EN Lab.では、今年も「Workshop3.0」を行いました。
今年のテーマは「リフレクション〜未来を振り返る」。
ゲストは、放送作家、活動家、大学の教員などの様々な側面を持ち、「ワールドシフト」という手法を実践していらっしゃる谷崎テトラさんにお越し頂きました。
スタッフが会場にある大きなホワイトボードに石器時代から2100年までのタイムラインを描いていると、続々と参加者の方が、過去や未来にどんな出来事があるかなどを思い出しながら、書き加えていきます。
ときに思いを馳せながら、どのようなシフトが起きてきたか、これから起こるのかを共に書き込んでいきました。そして、それを共有しながら、それぞれの過去や未来を共有していきました。
それぞれの過去や未来を共有したところで、今回のゲストの谷崎テトラさんに地球のお話から、世界で起こっている出来事など映像を使いながら、ワールドシフトの考え方をお話して頂きました。簡単ではありますが、お話頂いたことは以下のことです。
・人間が地球を離れ、宇宙から地球を見ることができるようになってから、世界中で「世界規模」で様々な起こっている。
・生態系・社会・経済の三つの側面でそれぞれ危機が起こっており、この三つの側面は複雑に絡み合っている。
・2010年以後、国益中心主義の国が増えたが、SDGsの考え方により、国際的にも地球規模での協議も行われている。
・悲観することもあるが、その悲観した感情を噛み締め、自分や社会、地球を客観的に見ることにより、自分がどう動き出すかが見えてくる。
・パラダイムの変化とは、地震のようなものであり、それが起きた後には、これまでとは違う形の安定が訪れる。
・自分が今いるシステムから飛び出してみる。(メタ認知)
情報化によって、新しい社会の形に変化していき、今はない新しい職業が生まれていく。(教育のパラダイム転換)
AIと人類が共生し、社会構造、社会変化が起こる。
「Think global, Act local」(地球規模で考え、自分の足元から動いていく)ことの大切さを感じました。
谷崎テトラさんの過去から2050年前後のワールドシフトのお話を頂いた後に、代表荒木からスマホのアプリを用いたワークをしながら、「メタ認知」のお話をさせて頂きました。
最初は、グループを作り、スマホのムービーを作るアプリを用いて、逆回転ムービーを作るワーク。
参加者の方も楽しそうにムービーを作っておられてました。
思わず見せ合いをするグループも!
リフレクションの行うことから、メタ認知のお話をしたところで、このワークを行った意味づけから、未来を想像し、創造していくことを代表荒木がお伝えしていきました。
・逆回転のムービーを作るゴールを最初に設定することで、目標に向かって動画を作成していくことは、逆回転の動きをしなければならないため、自分をメタ的に捉える必要がある。
・未来を振り返るためには、未来を想定することが必要であり、想定した未来から、誰かの助けを得ながら自分自身の批判的に見つめ直すという作業が必要である。
それがメタ認知であり、リフレクションにもつながっていく。未来は自分で作るもの。
谷崎テトラさんと代表荒木の話を受け、望ましい未来から現代を振り返るという、ワールドシフトの考え方を活用し、「各課題を解決するためには、どのようなシフトが必要か」ということをフィッシュボールやグループワークで深めていきました。
様々な問いが生まれ、問いが生まれるたびに、少しずつ会場の中が深まっていくのが肌で感じることができました。
そして、最後にマグネットテーブルで自分たちのシフトを考えるグループワークの時間に。
「視点shift」「Community shift」など、様々なテーマで自分が描く未来やシフトをみんなで考え、共有しました。
また、RTV(Real Time Video)での振り返りも行いました。
最後の最後に、いつもこのWorkshop3.0にゲストで参加してくださっている同志社女子大学の上田信行先生にも来ていただき、谷崎テトラさんとは異なる視点で、未来に想いを馳せ、今の自分ができることを考えるヒントをお話して頂きました。
今年もたくさんの参加者にお越し頂き、中身が濃い時間をみなさんと共に過ごせたことはスタッフ一同大変喜びを感じることができました。ありがとうございました!
「未来は予測するものではなく、創造するもの」
未来を創造するために、私たちができることを自分の足元から、NPO法人EN Lab.も頑張っていきますので、今後ともよろしくお願いします。
(報告:ありひろ)