■ダマティディ僧院学校教員WS

  3月1日土曜日。車に乗り込み、ダマティディ僧院学校へ。教室に入ってみると、白の服に緑色のロンジーを着た女性教員の方たちが迎えてくださいました。集まったのは、ダマティディ僧院学校の先生方5人と2日目に訪問したドリームトレインの先生方4人、通訳のイーモンさん、そしてEN Lab.メンバー。インタビューをしながら利き手の逆手でパートナーの似顔絵を描く、というアイスブレイキングで荒木による教員ワークショップが始まりました。お互いの共通言語である英語で会話をするペアや、単語帳を駆使してミャンマー語で会話をするペアなど、ペアによってコミュニケーションの取り方は違うものの、誰もが利き手ではない手で描くことに苦戦しながらも、その難しさを楽しみ、場はどんどん明るくなっていきました。このワークで、利き手ではない手で似顔絵を描くという普段出来ないと思ってしまっていることでもやってみるとできる、つまり頭で考えるより経験することが大事ということを学ぶことができました。

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 その後、日本の小学校で実際に行われた算数の授業の映像や、Learning Pyramidから、授業の中で、【listen(聞くだけ)・listen&see(聞く&見る・書く)】と【dialogue(話し合う)・experience(実際に経験する)・teach each other(お互いに教えあう)】の両方がバランスよくあるべきということを学び、「(教師が話し、生徒が聞くだけの)授業をする度賢くなっているのは先生。」ということを聞き、大きくうなずくダマティディ僧院学校の先生。 ワークショップの終わりに、教科に分かれて経験を取り入れた授業案を考えました。通訳のイーモンさんに助けてもらいながらも、日本人とミャンマー人合同のグループになり、数学・英語・理科の授業案に取り掛かりました。自分が今までしていた授業内容を意見交流し、新しく授業方法を考えていく作業をいきいきとする先生方。このワークショップ自体が、【listen(聞くだけ)・listen&see(聞く&見る・書く)・dialogue(話し合う)・experience(実際に経験する)・teach each other(お互いに教えあう)】のLearning Pyramidをすべて取り入れており、授業案を考えるという経験をすることで、より経験することが大事ということを学べたように思います。

■ダマティディ教員WS後

 ワークショップが終わり、学校のまわりを散歩していたメンバーたちは、目がキラキラした少年少女に出会いました。次第にお母さん、おばあさん、ご近所さんが増えていき、私たちはあたたかく迎えてもらいました。「バナナの持ち方逆!!」とお母さんに訂正されたり、少年少女からおばあちゃんにいたるまで色んな方々のあたたかい笑顔にふれたり、メンバーはプチうるるん滞在記を堪能しました(笑)

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■民族村

 家族と離れて昼食も済ませた私たちが次に向かったのは、NATIONAL RACES VILLAGE UNION OF MYANMAR(国立民族村)。ここは、パゴー川岸の広大な土地に作られた、ミャンマー各地の民族文化と観光名所を紹介するテーマパークです。ビルマ、シャン、モン、カチン、チンなどのミャンマー国内に暮らす民族別に住居や暮らしぶりが再現されています。レンタル自転車をゲットし、園内へ。ほとんどの民族の住居が高床式であり、日差しが強いミャンマーでも暮らしやすいだろうなと感じるほど、住居の中はひんやりと涼しかったです。寝室なども再現されている住居や民族衣装の展示もありました。

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■MIS(ミャンマーインターナショナルスクール)のお祭り

 ミャンマーにあるインターナショナルスクールのお祭りに参加しました。日本、韓国、カナダ、アメリカ・・・など各国の担当に分かれた子どもたちが、その国の料理を提供していました。日本は巻きずしでした。せっかくの機会なので、インターナショナルスクールの教室を見学しました。教室はとてもポップで、絵が飾られていたり、滑り台やブランコがあったり。私たちが見学したのはおそらく低学年か未就学児向きの教室だと思いますが、教室にいるだけで英語が勉強したくなるような雰囲気でした。(佐橋那帆子)

■ピンニャテッパン僧院学校教員WS

 ミャンマー最終日です。今日はピンニャティッパン僧院学校へ訪問、そして教員ワークショップをしました。ワークショップの内容は3/1ダマティディで行ったものと同様です。ピンニャティッパンでのワークショップには、別の僧院学校の方も含め15名ほどが参加しており、積極的な姿勢が印象的でした。

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 今回は、私たちEN Lab.からミャンマーの教員に、質問をいくつか投げかけました。以下は、その解答です。
・授業は1時間×7コマ(休み時間は10分)
・休み時間に子どもはお喋りやカードゲーム、ビー玉遊びをしている
・学校は一部制・宿題は基本的になし・学校での指導法について、親は先生に任せている
・成績は基本テストでつけるが、欠席した場合は普段の様子で判断する
・先生の配属方法は学校によって違う(教科別、学年別等)
・授業の際に心がけているのは「どう指導すれば子どもたちは理解できるかと考えること」
・教員を続ける理由は、「子どもの成長にやりがいを感じるから」
・教師をしていて嬉しいのは「子どもが理解してくれた瞬間」「教えたことを分かってくれた瞬間」

 個人的に衝撃だったことが1点。「教員は家庭を養えるほど稼ぐことができない」のを理由に、ミャンマーでは男性教員は希少であるということです。

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 その後、日本人墓地へと向かい、拝んできました。快晴で、風はおだやかでした。日本人のミャンマーでの戦死者が約20万人いるそうで、驚きました。お昼ご飯を食べ、散歩を最後にしました。祝日のためShoppingはできませんでしたが、の~んびりとまちをぶらぶらしました。(岡賢志)