■〈サミャティーダ尼寺附属小学校ワークショップ 2日目〉

3日目は、2日に行った日本の授業のお話を踏まえて、私たち学生スタッフが実際に僧院学校の子どもたちに理科と英語の授業を行いました。まずは理科の授業、大きさや中身の違った缶を2つ用意し、傾斜をつけたベニヤ板の上を転がします。転がす前、子どもたちにどちらが速いか予想を立ててもらいました。大きい方が速いと予想する子、中身が水の方が速いと予想する子など…みんな真剣に予想を立ててくれます。予想を立てたら実際に転がします。スタッフが「近くで見ていいよ!」と言うと、子どもたちは身を乗り出して一斉に集まってきました!!実際に結果を見せると、子どもたちは大盛り上がり!僧院学校では、とても新鮮な授業だったのかもしれません。

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続いて英語の授業、まずは英語に慣れてもらうため、絵本の読み聞かせをします。リズムや声の強弱、ジェスチャーなどを使って、みんなで楽しく絵本を読んでいきます。絵本の読み聞かせが終われば、次は英語を使った値段当てゲームです。子どもたちに値段の空欄がそれぞれ違った商品の紙を渡し、ペアでコミュニケーションをとりながら空欄の値段を埋めていきます。最初は慣れない英語でのコミュニケーションが難しそうな子どももいましたが、子どもたち同士での協力や、スタッフや先生のサポートのおかげで、無事全員の空欄を埋めることができました!

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学生スタッフによる授業は、僧院学校の先生が映像でしか見たことのない日本の授業を見るいい機会になり、同時に学生スタッフにとっても、言葉の違う人に授業をするというめったにない経験を通して、自分の授業を見直すきっかけとなりました。(綿貫)

■〈養育施設「Dream Train」訪問〉

急速な発展を遂げているミャンマーですが、一方で都市から遠く離れた国境付近では現在も人身売買が行われています。そこで人身売買から子どもを守るため、2010年、特定非営利活動法人ジャパンハート(http://www.japanheart.org)によって開設されたのが、養育施設「Dream Train」です。ここでは220名の子どもたちが日々生活を共に暮らしています。

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到着後、まずはスタッフの方から施設の案内を受けました。施設は男子寮と女子寮に分かれており、子どもたちが集まることのできる大きな部屋や食堂もあります。各部屋で勉強したり、遊んだりしている子どもたち、目が合うと恥ずかしそうにこちらを見ながら挨拶をしてくれます。通訳のイーモンや会話帳を頼りに、片言のミャンマー語で話しかけると、やっぱり少し恥ずかしそうに答えてくれました。しかし遊ぶことが大好きなのは世界共通なようで、一緒に遊んでいると言語の壁なんてすぐに取り払われ、大笑いしながら楽しいひと時を過ごすことができました。最後には子どもたちから歌とダンスのプレゼントがありました。元気いっぱい体を動かしながら踊ったり、「さんぽ」や「上を向いて歩こう」など日本の曲を日本語で歌ってくれたりと、心からのおもてなしにEn Lab.メンバーからも拍手喝采、にこにこした笑顔の彼らを見ていると私たちも笑顔になっていました。次に彼らの素敵な笑顔に会える日を楽しみに、Dream Trainを後にしました。(小川)